新規のシステム開発が多く、上流工程から関わることができるためです。
大学院進学と迷った上で始めた新卒の就職活動。化粧品の企画や開発の仕事や、愛するキャラクターを扱う会社に心惹かれたり、紆余曲折の後にエンジニア向けの筆記試験の成績が良かったからという理由でIT業界へ。開発エンジニアとして数年業務を経験し、一定の技術も身につきましたが、転職前の1年は成長実感をあまり得ることができませんでした。既存システムの改修や運用保守が中心で、お客様との打ち合わせは変更に関する認識合わせは行うものの、ゼロベースで要件や設計をすり合わせていく機会がほとんどなかったためです。Solaは運用保守の仕事も一部ありますが、事業拡大を続けているので新規開発案件が多く、上流工程にチャレンジできる機会が多いと考え、転職を決意しました。

独立行政法人様向けの業務システムの新規開発プロジェクトです。
新規開発案件のプロジェクトマネージャーを務めたこと、経験がなかったインフラ構築を担いAWSの知見が深まったこと、顧客との関係を築きリリースまで併走できたこと、どれをとっても自分にとって「成長できた」と思えた点で印象深いプロジェクトです。入社1年以内に転職時の希望を叶えることができました。幸い、品質面も、スケジュール面も、大きなトラブルなく進めることができました。プログラムを書く実装メンバーが頼りになる存在であったことも大きいですが、マネジメントに集中しつつ、いざ何かあれば自分もプログラムを書いてリカバリできるというカードを残していたことが、気持ちの面でゆとりももたらしたと思います。また、プロジェクトマネジメントにおいて重要なことは、細かな認識合わせと修正行動であることを確認できたプロジェクトでもあったと考えています。

やはり、お客様からの感謝の言葉をいただけたことが一番のやりがいとなりました。
上記のシステムが稼働し始め、第一号の利用者が出た時に、お客様ご自身も「感動した」と言っていただけました。開発に要した期間は8ヵ月間。すごく長いかと聞かれればそうではないかもしれません。ただ、毎日のようにコミュニケーションを取り続け、ゼロから一つひとつ作り上げ、リリースすることが出来たシステムは、私にとってもそうですがお客様にとっても深い思い入れのあるアウトプットとなりました。
苦労したことはプロジェクトマネジメントと合わせて担うことになったインフラ構築です。既存システムの改修や運用保守ではあまりインフラを触ることはありません。今回はAWSを用いたのですが、正直最初は「うっ」となっていました。でも「開発エンジニア」としての幅が目に見える形で広がった点で、これも良い経験だと振り返っています。

気に入っているのは「色々やれる」ことですね。
会社が技術内製スタイルのため、プロジェクトには部署横断でメンバーアサインを行います。専門領域も、部署間の垣根も良い意味で境界線が曖昧なので、自部署のプロジェクト以外でも、色々なプロジェクトに関わることが可能です。この特徴は前職にはなく、自部署の仕事は自部署のエンジニアで行い、部署横断型のアサインはありませんでした。また自分がグイグイ行くタイプではないので、上司を含めて周りと話しやすい雰囲気も助かっています。会社の課題かなと思うのは、プロジェクトによって高稼働のものもあることでしょうか。プロジェクト特性が異なる受託ビジネスでは当然といえば当然なので、個々のスキルアップや仕組み化には今後も取り組んでいく必要があると考えています。

超上流にももっと関わっていきたいと考えています。
お客様と課題を議論し、企画提案し、見積を提示し、要件を定めるといった、プロジェクトが始まる前段の部分を、エンジニアとしての経験を強みにしながら担っていきたいですね。見積作成といっても、始まってもいないプロジェクトに必要な要素を抽出し、工数をシミュレーションする必要があるため、知識も経験もまだまだ不足しているとは思っています。またお客様の求めている要件を具体化するためには、顧客理解や言語化をする力も必要。必要なことはたくさんありますが、転職時にやりたかったことに近づいていることをモチベーションに取り組んでいきたいと思います。